パーキンソン病とは

パーキンソン病の診断や検査、治療についてご説明します。



1.パーキンソン病はどんな人がなりますか?

 中高年で発症することが多い病気です。若くてもなることもありますが、まれです。ゆっくりと症状が出てくるので、高齢者では、年のせいと思われて診断が遅れ、悪くなってしまうこともあるので注意が必要です。

↑このページのTOPへ


2.どんな症状がありますか?

 動作が遅くなる、ふるえる、手足が使いにくくなる、転びやすくなる、歩きにくいなどの運動症状が主体です。ただし、便秘、睡眠障害、においに鈍感になるなどの運動症状以外にも多彩な症状があります。

↑このページのTOPへ


3.パーキンソン病の原因はなんですか?

 脳の中のドーパミンという物質が減ることによって特徴的な運動症状を呈します。なぜ、ドーパミンを作る細胞が弱ってしまうかは、まだ十分にはわかっていません。

↑このページのTOPへ


4.パーキンソン病の診断はどのようにするのですか?

 基本的には、専門医による特徴的症状の確認が必要です。似ていてもパーキンソン病とはことなる病気があります。
 検査ですぐに診断がつくことはありません。これはパーキンソン病の初めに出る症状が他の病気と大変よく似た症状のことがあり、その後時間の経過と共に出てくる症状を診ないと区別ができないからです。本当にパーキンソン病かどうかは、薬への反応性を確認するなど、慎重に診断を進める必要があります。

↑このページのTOPへ


5.検査はどんなものがありますか?

 脳MRI、血液検査などがありますが、検査だけでパーキンソン病かどうかわかるわけではありません。おもに似ている病気の鑑別のために行います。補助的検査として、ドーパミントランスポーターシンチグラフィやMIBG心筋シンチグラムといった特殊な検査を行うこともあります。

↑このページのTOPへ


6.治療はどうするのですか?

 薬物療法と運動療法(リハビリテーション)が主体になります。どちらも重要で、一人ひとりに合わせた薬物調整と早期からのリハビリテーション開始が大切です。

↑このページのTOPへ


7.治療は早く始めた方がいいのですか?

 特別な理由がない限り、早期に開始した方がよいと思われます。薬物治療の開始については、個人の生活状況に合わせて判断していく必要があります。ただし、治療の遅れによる不利益のないようにする注意が必要です

↑このページのTOPへ


8.パーキンソン病のお薬にはどんなものがありますか?

 パーキンソン病の症状は、脳の中でのドーパミンという物質が減少することによって出現します。そのため、このドーパミンをお薬で補ってあげることが治療の主体になります。
 ドーパミンの原料となるレボドパというお薬が治療の中心となります。その他にもいろいろなお薬があり、組み合わせたりすることにより、個人に合わせた治療を行います。
 年齢や生活状況、仕事内容など、多くのことを考慮してお薬を選択していきます。

↑このページのTOPへ


9.薬の服用以外には何か治療がありますか?

 基本的には、薬の服用が中心になりますが、その他に、補助的に、貼り薬(貼付剤)や注射による治療もあります。また、薬の服用では病気のコントロールが難しくなった場合には、外科的処置を伴う治療が行われることもあります。

↑このページのTOPへ


10.外科的処置を伴う治療にはどんなものがありますか?

 脳深部刺激療法、LCIG療法(レボドパ・カルビドパ水和物配合経腸用液療法)があります。
 脳深部刺激療法は、脳外科と連携して、脳の深いところ(大脳基底核)に電極を埋め込み電気的に刺激することによりパーキンソン病の症状を改善する治療です。一部の限られた医療機関にて行われています。
 LCIG療法は胃ろうから通した管から、直接お薬を腸に送り込む治療法です。LCIG療法については、こちら(LCIGのページへリンク)でご紹介しています

↑このページのTOPへ


11.症状が悪化し進行したら治療は必要ないのですか?

 パーキンソン病の治療は、進行期でも、たとえ寝たきりになったとしても継続が必要です。

↑このページのTOPへ


解説■パーキンソン病の診断や検査、治療についてご説明します。
更新■2018/11/19